不当な除籍から1年経って

(この記事は私の不当な除籍・解雇事件の問題の一部についてです。全体像を簡単に知りたい方はこちらを先にお読みください。)

 

 私が日本共産党幹部によって党から不当に除籍されてちょうど1年が経ちました。

 私は、松竹伸幸氏の除名には重大な瑕疵があるのではないかと党内で問題提起したことを契機に幹部からにらまれるようになり、ありもしない「規約違反」の言いがかりをつけられて党幹部から凄惨な暴力(パワハラ*1を受けたあげくに除籍・解雇されました。現在裁判で争っています。

 

 私の「規約違反」という言いがかりの発端となったのは、私が書いたブログ記事が「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」「党の内部問題は、党内で解決する」(規約第5条)に違反するとされたものです。

 当たり前の話ですが、私は違反などしていません。事実、党幹部は1年半近く私を調査しましたが、結局その証拠を見つけることができず、規約の手続きにもとづいて公式に「違反」だとはどこでも認定できないまま、私を不法なやり方で追放したのです。(もし私が違反しているという人がいれば私が、ある共産党議員に質問したことに回答してみてください。)

 

 私が追放される前から党の地方議員の中には、かなり自由奔放にインターネットや雑誌で意見を述べている人がいましたが、なぜかそうした行為には何の“お咎め”もありませんでした。もちろん私は、「私と同じようにそいつらも追放しろ」と言いたいのではありません。なぜ私は規約違反をしてもいないのに追放され、逆にその人たちは好き放題が許されているのか、という疑問でした。

 それはやはり、党幹部が私という「松竹問題で松竹をかばった人間」だから標的にしたとしか考えられない不公平さでした。

 

 私が追放されてからは党幹部のこの傾向はいよいよひどくなっていったように思います。

 具体的に名前を挙げることはしませんが、共産党議員・党員が言ったことを他の共産党議員・党員がネット上で非難したり、他の共産党議員・党員の言動を党機関を通じてただすのではなく公然とSNSで批判することがもはや「常態化」しています。

 そして、党幹部や党機関はそのような現状を、ほとんどまともに対応しなくなっています。その結果、党幹部の行動は、(幹部にとって)札付きであったであろう私への対応と著しく矛盾した行動として、衆目に晒されるようになっているのです。

 例えば以下のやり取りは、その現状を心から憂えている現役の共産党地方議員と元地方議員(現中央勤務員)のポストです(8月4日時点)。

 若泉議員は、地元で献身的に活動する千葉県内の市議さんで、かわの氏は参院衆院候補としても長く活躍されており、福岡県内の党の小選挙区候補は供託金没収がほとんどなのにその中にあって毎回2割前後という県内最高得票率を叩き出し続けているすぐれた活動家です。

 

 この、現役で且つ優秀な、お二人の議員・勤務員から見ても、ほとんど「ゆるすぎ」「放置プレイ」「コントロールできてない」と映る現状なのです。

 そして、これは本当に、素直な、人として自然な観察だと思います。「王様は裸だ」と喝破した、あの子どもと同じです。曇りのない澄んだ瞳がここにあるのではないでしょうか。

 まさに慧眼です。

 

 その上で、私が投稿したブログをもう一度虚心坦懐にご覧になってください。

kamiyatakayuki.hatenadiary.jp

 これが果たして「規約違反」に問われるものなのでしょうか?

 くり返しますが、私は規約違反など全く書いていません。認定もされていません。

kamiyatakayuki.hatenadiary.jp

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 しかし、仮に私の書いたことが「規約違反」だったとしても、それは例えば、大軍拡や核使用演習に踏み込む石破政権の維持・存続を党議員として公然と主張することより罪が重いのでしょうか? そして、そのような行為は自己批判をしさえれば何のお咎めもないのでしょうか? 

 くり返しますが、できるだけ自由な党活動を願う私としては単純にそれを「処罰しろ」と言っているのではありません。「規約の公平な適用」を考えたとき、ひどい矛盾がそこにはある、と指摘したいのです。

 

 ここにあるのは“お気に入りの議員や党員には寛容を見せるが、目をつけた党員には厳しく…というか言いがかりをつけてでも追放する”という、党幹部の規約運用の姿勢ではないでしょうか。

 それは私が前から指摘しているように、もはや党幹部による党組織の「私物化」としか言いようのない事態です。その不健全な傾向は、現役の党議員・中央勤務員の目から見ても明らかに「ゆるすぎ」「放置プレイ」「コントロールできてない」と公然と述べざるを得ないところまできてしまっているのです。

 そのような「私物化」の果てに、党勢の大幅な後退、参院比例の史上最低の得票・議席への落ち込みがあるのではないかと言わざるを得ません。

kamiyatakayuki.hatenadiary.jp

 私やそれ以外に加えられた不当な除名・除籍・解雇・ハラスメントの問題などを含め、この間の路線と行為を根本的に見直し、党大会を緊急に開いて全党の徹底して自由な討論を行うよう改めて強く求めておきます。

 

補足

 原爆投下から80年の日にこうした話題の記事を投稿するのは少々残念なことですが、①共産党が立ち直るのは大事なことであるということ、②そもそも必然性も緊急性もないのにこの日を選んで除籍を決定したのは共産党福岡県常任委員会であることは付け加えておきます。

 核兵器をめぐる最近の事件では、なんと言っても日米両政府が核兵器使用を想定したシナリオを描き、合同軍事演習で訓練していたという問題が重大だと思います。対米従属下でのこの方向の危険性を暴けるのはやはり共産党しかないと思っています。

www.jcp.or.jp

*1:「〔ハラスメントは〕他者を攻撃し、その尊厳を傷つける暴力であると理解する必要があります」——坂井希(共産党常任幹部会委員)『あなたと学ぶジェンダー平等』新日本出版社、p.138より。