福岡市の新年度予算を議論する予算議会が始まっていますが、高島市長が計上したロープウエーの検討のための予算を削除する包囲網が議会にできあがっています。
西日本新聞は予算削除の「修正案は可決される公算が大きい。高島宗一郎市長が昨年11月の市長選で公約の目玉に掲げたロープウエー構想だが、実現は不透明になった」とまで断じました。
一言で言って、これぞ民意です。
高島市長は市長選挙で公開討論にも応じず、知名度頼みの選挙戦術で「勝利」したかもしれませんが、多くの市民が「ロープウエーは必要ない」という根底にある民意・世論に敗北しつつあります。
私としても選挙戦に出てロープウエー構想の問題点を市民に訴えてきたことは有意義だったと心から思いました。
市長は、もし修正された場合、また再議に持ち込もうとしようと思っているかもしれませんが、問題を見誤るべきではありません。先ほど申し上げた通り、これは議会内の多数派工作の問題ではなく、民意なのです。民意にしたがって、きっぱりと計画を断念することが市長としてやるべきことです。それは、私が市長選の結果が出た時にコメントとして申し上げたことでもあります。
市議選でも一大争点に
4月7日投票で市議会議員選挙があります。
市長選に続いて、そこでもロープウエー問題が一大争点になってきています。
焦点は、7区それぞれの地域課題に加え、高島宗一郎市長が進めるロープウエー構想への各候補者の向き合い方。また、最大会派の自民党市議団と高島市長の間には再び、ロープウエーを巡って緊張が生じており、改選後の議会構成が今後の市政運営に影響を与えそうだ。(西日本新聞)
修正案の行方は予断を許さないが、間近に迫る福岡市議選で、ロープウエー構想が争点の一つに浮上する。(産経新聞)
というわけで市議会議員は3つのグループに分かれています。
一つ目は、ロープウエー賛成・推進派です。
二つ目は、「ロープウエーには反対ではないが時期尚早」派です。
三つ目は、ロープウエー計画そのものを不要とする派です。
どのニュアンスの議員を増やし、どのグループを減らすのか。市民の審判を下しましょう。