1%のためでなく99%のための市政を

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 髙島市政になって2期8年。

 「福岡市が元気になったね」という評価が確かにあります。じっさい、福岡市経済は髙島さんが市長になる8年前と比べると累計で13%(年2%程度)成長しています*1「天神や博多駅前は毎日にぎやかだね!」という声も聞きます。

 だけど本当にそうでしょうか?

 「あんまりうちには実感がないなあ…」という声もたくさん聞くのです。

 いったい、どちらが本当でしょうか。

 でも肝心なのは、経済が成長している、その中身です。

 市内にある大企業など法人企業所得、つまり「もうけ」は60%も増えています。*2すごいですね。市内に本店のある大企業は高島さんが市長になってから内部留保が1兆円増えています。*3

 ところが、私たちの家計の可処分所得、つまりおうちの「手取り」は減っているんです。*4。市の人口が増えているのに、みなさんのふところ具合を市ぜんぶで合計したお金は減っている(下図参照)……これって大変なことではないでしょうか。1世帯あたりにすると、なんと10%近くも減っています。

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 市民の賃金はどうか。これも働いている人は増えているのに、市民全体の賃金の合計額が減っています。*5当然1人当たりの賃金も下がっています。

 つまり、大企業などの一部の企業だけが大もうけして、その果実は、ぜんぜん市民のみなさんに回ってきていない、むしろ貧しくなっている――これが福岡市の今のリアルな姿です。福岡市自身も、年収が300万円未満の世帯を「低所得」と呼んでいるんですが*6その世帯が髙島さんになってからも増えていて、全体の半分くらいになっているというレポートをしています*7「市民の半分が低所得層」って、ものすごいことじゃないですか?

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 そこには政治の知恵がありません。

 高島さんは「成長の果実を市民に」といってきましたが、高島さんのすすめてきた人工島事業、「天神ビッグバン」、ウオーターフロント開発、国家戦略特区などの大型開発・規制緩和頼みのやり方では、けっきょく8年間でその知恵は出てこなかったわけです。高島さんはこの道をさらに続け、あげくのはてに博多駅と港の開発地区(ウオーターフロント)そして天神を結ぶ「ロープウエー」を「私の夢」だと言って進めようとしています(推計最大400億円)。

 暮らしや福祉の応援をしながら、市民にお金をまわす。それが地元のお店や会社にまわるようにする――そういうしくみが今の福岡市政には決定的に欠けているのです。安定した成長をつづけ、市民の暮らしもよくなっていく、新しい政治を私は提案したいんです。

  • 「天神ビッグバン」、ウオーターフロント再整備、人工島事業、空港への高速道路など大型開発を住民参加で見直します。ロープウエー計画は中止します。
  • 国家戦略特区は返上します。

続くkamiyatakayuki.hatenadiary.jp

 

 

*1:福岡市市民経済計算。高島市政誕生前の2009年度と最新(2015年度)の市内総生産の比較。

*2:同前。民間企業法人所得。

*3:福岡市議会事務局調査。2009年と2017年の比較(有価証券報告など)。

*4:同前。市民可処分所得の家計(個人企業を含む)

*5:同前。市民雇用者報酬の賃金・俸給。

*6:「福岡市住生活基本計画」(2016年)。

*7:福岡市住宅・土地統計調査。2013年と2008年の比較。普通世帯。