2022年の福岡市長選挙の公約で考えると現市長を選ぶのは相当苦しい

 2022年の福岡市長選挙が始まりました。

 立憲民主党・国民民主党社会民主党が推薦、日本共産党・ふくおか緑の党・市民ネットワーク福岡・ふくおか市民政治ネットワーク福岡城南が支援、そしてれいわ新選組の有志*1も応援する田中しんすけさんを私も応援しています。

 現職市長との事実上の一騎打ちです。

 田中さんの「選挙運動用ビラ」とマニュフェストパンフをもらっていますが、一騎打ちであるだけに、どちらを選ぶのかがはっきり問われます。

 っていうか、髙島市長、まじめに公約していませんね。

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6日に告示される福岡市長選で、4選を目指す現職の高島宗一郎氏(48)は2日、「一緒に福岡の未来へ種をまこう」と題した選挙公約を発表した。子育てや交通網整備、雇用創出、まちづくりなど6本柱からなる。具体的な内容は当選後、子どもや若者の声を採り入れて作るという

ただ、いずれも具体性には欠けた。前回の2018年市長選では、JR博多駅博多港を結ぶロープウェー構想など、具体的な目玉政策を打ち出した。今回はこれまでの実績と今後のビジョンは示す一方で、具体的な政策は示さず、詳細は市民と作っていくとした。

 “具体的な公約は当選後にみんなで考えます”ってどんだけ有権者をナメてるんですか。判断しようがありません。

 

 じゃあ、もう以下のように考えるしかありませんよ(田中候補の公約は選挙運動用ビラより抜粋)。

  学校給食 公共料金 子どもの医療費 就学援助 単身高齢者
田中しんすけ 学校給食の無償化 あらゆる公共料金の値下げを検討 未就学児への医療費を早期に無償化 支給対象世帯を即時拡大 居住確保と費用の低減
髙島宗一郎 公約なし 公約なし 公約なし 公約なし 公約なし

 

 「どちらを選ぶ」どころじゃないですね。

 これで髙島市長を選ぶのは至難です。

 

 田中さんの主張ははっきりしていて、“髙島市長のやり方を続けていっても、「市民所得」は上がっていかない。だから生活支援を分厚くやるというボトムアップにするんだ”ということです。髙島さん流のトリクルダウンはもう失敗してしまったことは明らかですから。

 

 福岡市の市内総生産の5割は個人消費。ここをあたためることこそ、地域経済を活性化させるでしょう。これは、私が選挙に出た時の考えとかなり重なります。だから私は田中さんを応援するのです。

 これは↓田中さんが、市議としての最後の質問で使ったグラフ。今回のマニュフェストパンフでも使われています。

田中しんすけパンフレットより

 市民所得には家計の所得だけでなく企業所得も含まれます。それを含めての比較をしているのは田中さんらしいですね。それすらも2006年比ではあまり伸びていないというのです。

 髙島市政のもとで大企業だけ潤って市民の家計は貧しくなっている——日本共産党や私がこれまで使ってきたグラフととてもよく似た結論になっていることがわかってもらえるでしょう。

 髙島市政を続けても「未来」はありません。

 髙島市長の選挙スローガンは「未来へ種をまこう」ということですが、3期12年続けて、今さら「種まき」ですか。

 今ごろ種をまいても、芽が出てこないか、とんでもない雑草が生えてくると思います…。

 

 

*1:市議予定候補者の皆さん。