「市民の会」の声明を紹介します

 私は「市民が主人公の福岡市をめざす市民の会」(市民の会)から無所属として出馬したわけですが、その「市民の会」の選対本部が以下のような声明を出しましたので、ご紹介します。

 私の結果に対するコメントは同日夜に記者会見で行なった通りですので、以下の声明はご参考にしてください。

 

 

福岡市長選挙の結果について

2018年11月18日 市民が主人公の福岡市をめざす市民の会 選対本部

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 11月18日投開票で行われた福岡市長選挙で、私たち「市民が主人公の福岡市をめざす市民の会」が擁立した、かみや貴行候補(無所属・日本共産党推薦)は94,437票(得票率24.9%)を獲得しました。当選には至りませんでしたが、「市民の会」の市長候補として32年ぶりの過去最高票となりました。 かみや候補をご支持いただいたみなさん、勝利をめざし日夜奮闘していただいたみなさんに心よりお礼と感謝を申し上げます。

 

 今回の市長選挙で、かみや候補と「市民の会」は、(1)「ロープウエー」計画を中止させ、暮らし・福祉、教育に予算をまわす、(2)高齢者乗車券の廃止・削減計画をやめさせ、拡充する、(3)安倍政権べったり市長でなく、消費税10%や9条改憲など国の悪政にモノ言う市長、の3つの争点を明らかにし、「いまの市長でなく、新しい市長を誕生させよう」と訴えました。「ロープウエー」はマスコミも大きく取り上げ、大争点に浮上しました。単身高齢者や非正規の若者への家賃補助や、市独自の給付制奨学金など、市民生活を直接応援することで、地元でお金が回る経済活性化の政策を打ち出すなど、打開の方向を示しました。

 かみや候補の「ロープウエーより暮らし・福祉」「1%のためでなく、99%のための市政を」の訴えに対し、市民から「分かりやすい」「市政が身近になった」と共感が急速に広がりました。推薦した共産党以外の市議や国政野党の関係者から支援を受け、「市民連合ふくおか」の関係者が街頭で応援演説するなど、市長選挙としては新しい共闘が進みました。

 

 「市民の会」は、かみや候補が立候補を表明した10月5日から1か月半、きわめて短期間の取り組みとなりましたが、217回の懇談会・演説会・小集会を8,517人の参加で取り組み、約1,700回の街頭演説を行い、またビラ等を87万枚以上配布し、政策を訴えました。かみや候補は記者会見を2回開いて3つの争点と政策・公約を発表し、ブログでも公開しました。これらはSNSなどインターネットで拡散されました。

 

 投票率は今回、前回より下がり、31.42%と過去最低になりました。低投票率の最大の原因は高島氏が政策論戦を避けたことです。かみや候補と「市民の会」が要求した公開討論の申し入れを無視し、また市民団体主催の公開討論会に返事もせずに欠席するなど、政策論戦から徹頭徹尾逃げ続けました。争点と政策を有権者に積極的に明らかにすることが、民主的な選挙を実現するうえで欠かせない候補者の重要な役目ですが、高島氏はこれをことごとく踏みにじりました。また、出馬表明前に「安倍詣で」を行い、選挙戦最終盤に「完全無所属」をあきらめて自民党本部の「支持」に頼り、麻生太郎副総理の来援を受けましたが、こうした「安倍政権べったり」の政治姿勢が審判を受けたものです。

 

 高島氏の得票数は285,435でしたが、全有権者比でみると23.0%にとどまりました。この結果は2期8年の高島市長の市政運営に対する市民の批判の表れです。「成長をさらに加速」などと言って「天神ビッグバン」「ウォーターフロント再整備」など大型開発推進を推進する一方、「配る福祉から支える福祉」と言って高齢者福祉や就学援助などを標的にした切り捨てや、町内会など住民への負担押し付けを強行する市政に対し、市民が批判を強めていることが選挙結果にはっきり示されました。これまでの市政を無反省に続けることは許されません。「ロープウエー」「高齢者乗車券の廃止・削減」についても市民の支持を得たことにはなりません。

 

 私たち「市民の会」は、今回争点となった「ロープウエー」構想の中止をはじめ、選挙戦でかかげた政策と公約の実現のために引き続き奮闘する決意を表明するとともに、市民のみなさんに一緒に要求を実現する運動をとりくまれるよう呼びかけるものです。