世界水泳目前だけど、最小限「これだけ」は見直してもらえませんか?

 世界水泳選手権2023福岡大会が7月14日に近づいています。

世界水泳の会場の一つ、マリンメッセ福岡=福岡市博多区

 楽しみにされているかたもいらっしゃるでしょうか?

 スポーツイベントは愛好されている方がたくさんいます。「感動がたくさんもらえる。すごくいいじゃないか」と。

 そうですね。その通りです。

 でも、それだけに、イベントのあり方そのものが無批判で通ってしまいやすく、気がつくと「なんでもアリ」のような恐るべき状況になっていることがあります。

 オリンピックなどはその典型ですね。

 東京オリンピックパラリンピックは、逮捕者続出の異常事態です。

mainichi.jp

 イベントを仕切る能力を持っているとされる特定の企業(電通など)に依存してしまう構造が出来上がり、情報の公開やチェック機能が著しく低下したまま、汚職・腐敗がはびこり、あのような事態になっています。

 オリンピックに特有の問題ではなく、巨大なスポーツイベント全体がこうした構造にとらわれてしまっています。

 この点について今世論は非常に厳しい目を注ぐようになってきました。

 スポーツそのもので「感動」してきただけに、その「感動」が喰いものにされているように感じられたのでしょう。

 そこで、巨大イベントを推進したいという側の人たちさえさすがに「このままではまずい」と思ったのか、「見直しをします!」という動きが広がってきました。 

 例えば、行政、国や自治体で「再発防止」のための様々な方針づくりが始まっています。

www.city.sapporo.jp

 

www.mext.go.jp

www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp

 また、汚職・腐敗問題に関わってきた電通を指名停止・取引排除する自治体が広がっています。

mainichi.jp

biz.chunichi.co.jp

 福岡市で行われる世界水泳では、「開催費用の市負担が当初の3倍に」「電通依存で契約や経済波及効果の情報も非公開」「予算も決めない契約や特命随意契約が横行」などの問題を共産党市議団のみが議会で追及し、最近テレビや新聞でもこうした問題が報道されるようになってきました。

 しかし福岡市の高島宗一郎市長は、全く見直しをしようとしません

 例えば市の負担が当初の3倍に膨れ上がっていることについて、これまで市は「削減に努めます」と繰り返し答弁してきました。しかし逆に増えていき、2月議会でも同じ答弁をしました。それで、今年6月にもう一度聞いたのですが全く減っていなかったのです。

 ただ「減らす努力をしま〜す」と言っているだけなのです。

www.jcp-fukuoka.jp

 電通との関係の見直しもないし、情報の非公開もそのまま。

 もう大会は直前ですが、本当にこのまま進めていいの?…というのが一般市民の素朴な気持ちです。

 

 そこで!

 共産党市議団としては、

“大会がもう直前だから、せめて、ホントにホントの最小限の見直しだけして、市民に説明してくれないかな?”

という異例の申し入れをすることにしました。

 それがこちらです。

www.jcp-fukuoka.jp

 

一.大会にかかわる本市の費用負担分のこれ以上の増額を拒否するとともに、具体的な縮減額を決め、「世界水泳選手権2023福岡大会組織委員会」に提起すること。

当初、大会事業費は100億円、うち本市負担分は35〜40億円とされていましたが、結局それぞれ225億円、120〜130億円となり、本市負担は3倍にも膨れ上がりました。市は繰り返し「削減に努める」と述べたにもかかわらず逆に増え続け、2月議会でも同様の答弁をしましたが、6月議会で再度尋ねても全く削減されませんでした。あまりにも不誠実な対応であり、市民の不信が募るのも無理はありません。これらは最終的に市民の負担となるものであり、「削減ポーズ」だけで許されるものではありません。

二.成功報酬型契約の予算、経済波及効果の根拠の公開、電通グループの関与のあり方などを直ちに見直して、市民への最低限の説明責任を果たすこと。

本大会は、東京五輪汚職・腐敗が大きな問題となっている電通グループに依存しています。他都市では同社の指名停止や取引排除などの手立てが取られているのに対して、本市は6月議会でも「特定事業所を重用し、優遇しているとのご指摘は当たらない」などと開き直り、まともな手立てを全く取ってきませんでした。この点でも市民の不信が増大しています。五輪招致をめざす札幌市は、外部有識者による委員会を設置し、運営を見直し始めています。6月議会などでわが党がただしたように、成功報酬型契約の予算を明らかにすること、大会の経済波及効果の根拠を事前に公開すること、電通グループの関与のあり方を見直すことなどを含め、市民に最低限の説明ができるようにすべきです。

 これに加えて、新たな問題として、大会開催日に航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行をすることも予定されているので、それについても過去の問題点(事故・法令違反・取決め無視など)の検証を行ったかどうかなどを示して、見直しを求めています。

 その上で、共産党市議団としては、

前掲の3項目は市民への説明や安全確保のための最低限の貴職の責任であり、それすらも果たせないのであれば、今からでも大会を中止する措置を取ることを強く求めます。

ということを求めました。

 つまり

  • 市の負担がめちゃくちゃ膨れているけど、「もうこれ以上は負担しない!」ってせめて言ったら?
  • 情報は事前に公開するとか電通依存はこう改めます、っていう方向だけでも打ち出したら?

 

という、共産党としてはこれまでにないくらい控えめなものです(笑)

 これくらいはできるんじゃないですか? という市長への提案です。

 市長、どうですか?

 

 それにしてもこれだけ疑問だらけのイベントの問題点を、どうして他の党の議員は検証・追及しないのでしょうか。

 不思議でなりません。 

 

 7月11日に共産党市議団としてトークイベント(オンライン市政報告)をやりますので、ぜひ聞いてみてください。