小川知事の病気辞職にともなう福岡県知事選挙がスタートしました。
小川県政を引き継ぐ服部さんと、それを変える星野みえ子さんの一騎打ちです。
争点は何と言ってもコロナ対策でしょう。
全国知事会は「GoToトラベル」事業の段階的な再開を国に求めるそうです。
この会合には、福岡県知事の代理として服部さんも参加しています。
県境を超えて全国から人を移動させることを奨励する「GoToトラベル」のような枠組みの事業を、感染の収束も見通せない中で行政がやるべきではないと思っています。専門家からも指摘があります。
観光については、基本的には観光業の減収補填などに当てるべきだろうと思います。国の「GoToトラベル」予算は1兆3000億円余っているそうですから(3月17日衆院国土交通委員会答弁)、各都道府県にトラベル交付金として配分すべきです。コロナのもとで人の移動がままならず、じっと耐えなければならない観光業を支えるという使い方をしたほうがいい。ただ、感染が比較的小さい県の場合は、県内旅行に限って割引支援に使ってもいいでしょう。
小川=服部県政は、少ない検査数のために感染の封じ込めができず、緊急事態宣言となり、ベッドやホテルの不足、自宅待機の不安、医療崩壊を生み出してきました。感染が少し落ち着いたら「GoTo」の枠組みに乗っかり、遠距離からの人の移動をあおってきました。そしてまた緊急事態宣言…この繰り返しです。
星野みえ子さんは、公約で
- 社会的検査を抜本的に拡充します
何よりも、重症化のリスクが高い高齢者の命を守ることです。そのために、私は高齢者施設への無料のPCR検査(社会的検査)を今のように月1回程度ではなく、もっと回数を増やし、入所者や医療機関にも広げます。これは政府の専門家の分科会の尾身茂会長もこの前の国会でぜひやるべきだとおっしゃっていたことで、どうして菅政権も今の県政もそれをやらないのか、私には全く理解できません。私が県知事になれば、まずこれに取り組みたい。
- 感染を抑え込むためにモニタリング検査を今の10倍に増やします
そして、感染を抑え込む手立てをとります。
緊急事態宣言を解除して感染が少し収まってくると、国も県も、検査数がガタ減りになってしまいます。コロナは無症状の人がわからないまま広げてしまうのが特徴ですから、感染源が市中に残されてそれがまた感染を広げる大きな原因になっていると専門家もおっしゃっています。感染が収まってきたら逆に検査を増やして、どんどん感染した人を見つけて隔離・保護していく――これは衛生学の教科書に書いてある感染を抑え込むための初歩的なやり方ですが、菅政権も今の県政もそれを無視しています。現在無症状の人のモニタリング検査をやっていますが、私はこれを今の10倍くらいに増やします。
と言っています。
となれば、
- こういう県政を続けてもいいじゃないか、仕方ないよ、と思う人は服部さん。
- 検査を抜本的に増やそうという人は星野みえ子さん。
に投票する、ということでいいじゃないでしょうか。前述の通り、服部さんに投票するともれなくGoToの枠組みもついてきます。
東京はすでにこんな状況です。悠長なことはしていられません。