福岡市長選挙候補・かみや貴行の公約を知りたいと思ってきていただいた方、ようこそ。(この記事は選挙終了の11月18日まで常にトップにおきます。毎日の更新記事を読みたい方は下までスクロールしてください)公約は以下の記事から始まります。(右の「公約」というタブをクリックしてもらっても全て見られます。)
架空討論(1)「福岡の勢いを止めるな」?
高島市長が公約を発表しました。
それに伴って記者会見をされています。
これで架空討論会できねーかなと思いました。
ちょっと虚しい気もしますが、もしこんな議論になれば、「あっ、そこを聞きたかった」とか思ってもらえるじゃないですか。そうなれば読んだ市民の方に「やっぱり公開討論やったほうがいいよね」とかいう気持ちになってもらえるかもしれません。
ただ、逐語的に全部議論していくことはしません。
大事な問題だと思うものだけをピックアップして。
なので高島市長が言ったことに、私が疑問を投げかける、そんな感じで。
―継続性を訴える公約の中でも、選挙戦で一番訴えたい事は―
やっぱり「この福岡の勢いを止めない」という事ですかね。都市を成長させる、成長の果実で生活の質を良くしていこう。税収を大きく伸ばしていく、そして全ての小中学校にエアコンが付いた。こういうような流れを止める事なく、良い循環を着実なものにしていく。
皆さんと作ったマスタープラン、そしてそれに基づいて進めている経済の施策によって福岡は、政令指定都市で唯一、5年連続で税収が過去最高を更新し続けている。これ、まさにオール福岡で力を尽くした結果だと思うんです。
経済的な施策を進める事ができるからこそ、成長の果実を隅々まであらゆる方に。医療的ケア児の話であるとか、それからLGBTの話であるとか、いろいろな新しいチャレンジをスタートする事ができたんです。…
せっかく始まった良い循環をより確かなものにしていく、着実なものにしていくという事が、今回非常に訴えたい事ですね。
経済成長しても、結局市民の家計の可処分所得も、賃金・俸給も伸びなかったんじゃないかなと思います。そういう意味では「良い循環」はできていないと思うんですがどうでしょうか。
そして低所得と呼ばれる世帯が、市の世帯の半分近くにまでなっています。高島市政になって「率も数も増えている」というのは、あなたがつくった住宅の計画の中に事実としても、そして評価としても、はっきり書かれていることなんですよね。
「過去最高の税収になったことが成長の果実だ」とおっしゃるかもしれません。確かにあなたがおっしゃるように、学校の普通教室にエアコンがついた、性的マイノリティのパートナーシップ制度が始まった、医療的ケア児の施策が始まった、というのは大事なことだと思います。「学校エアコン設置などはむしろ長年サボってきたではないか」という批判が私の周りでは強いんですが、あなたが実現を決断したことは間違いないでしょう。
しかし、それでもなお、市民の家計の手取りや賃金が低下していること、低所得層が深刻な形で広がっていることは間違いない事実だと思うんです。
そこに手を打たなくてはまずいのではないか。
だから「この福岡の勢いを止めない」とあなたはおっしゃるけども、「福岡の勢い」ではなく、実態は「民間法人企業の勢い」、もっと言えば「大企業の儲けの勢い」ではないんでしょうか。
いびつな成長だけを続ける「勢い」をいったん見直し、成長と分配、どちらも実現させるような施策が必要だと思います。
私はそのために、
- 市民生活を直接支援して、所得が増えるのと同じ効果を与える
- 地元の小規模企業に仕事を発注するような仕組みを作る
という2つの方向が必要だと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
ひょっとしたらあなたは「いや、貧困ライン以下になった人は生活保護を受ければいいし、その周辺の人は生活困窮者自立支援などの施策もあるから、やるべきことはやっている。年収300万円未満は確かに低所得層かもしれないが、低所得というラインは貧困のラインよりも上だから、低所得であるというだけでは行政が手を差し伸べる理由にはならず、自分でなんとかしてもらうべき層だ」とかいうかもしれません。
しかし、仮にそうだとしてもですよ、そうだとしても、さっきのグラフをみると貧困層の一つのラインとされる200万円未満の普通世帯が26.8%もいますよね。つまり市内で約19万世帯もいるのですが、福岡市の保護世帯が3万3000世帯しかいないことを考えると、捕捉率は約2割。ほとんど捕捉されていないということになるんじゃないでしょうか。
やっぱり今の市政の対策ではまずいんじゃないかと思うんですが、どうですか?
高島市長の反論をお待ちしています。
外国人労働者問題は重大な局面に
外国人労働者問題は、重大な局面を迎えようとしています。
外国人労働者の権利守れ/国会でシンポ開く 会派・団体超え訴え
このブログで取り上げるのは、福岡市でも外国人労働者は増えており、それをどう考えるかということは決して人ごとではないからです。
私も公約の中に入れています。
安倍政権は、入管法改定案を出そうとしています。
この中身などについて、共産党の山下芳生参院議員が国会で質問をしているので紹介します。(強調は私)
政府が検討している入管法改定案は、128万人にのぼる現状の外国人労働者の人権侵害をそのままに、どの分野にどれだけ受け入れるかなど、重要な問題を法制定後、政府に全て委ねてしまう「白紙委任」立法です。このまま閣議決定するなど断じて許されません。
現在の技能実習生制度は、(1)職業選択の自由、居住の自由など個人の尊厳と基本的人権を制度として奪っている、(2)「労働者として保護する」といいながら、実際には労働基準法や最低賃金法すら守られていないという重大な問題を抱えています。背後にブローカーが暗躍する実態もあります。
総理、こうした現状をたださないまま、なし崩し的に外国人労働者の受け入れ対象を拡大するなら、「世界から尊敬される」どころか、人権後進国として軽蔑されることになるのではありませんか。まずやるべきは、外国人の人権を制限している制度を根本から見直し、現にある人権侵害をなくすことではありませんか。
わが党は、外国人労働者の基本的人権が保障される受け入れ制度を整えて、秩序ある受け入れを進めていくべきであり、そうしてこそ日本人の労働者の権利と労働条件を守ることにもつながっていくと考えるものです。
技能実習生制度に加えて、「外国人留学生のアルバイト」という形で事実上アルバイトを目的に、業者に高い金を払って(高額の借金までして)日本に来ている外国のかたもおられます。
山下議員が述べているように、「128万人にのぼる現状の外国人労働者の人権侵害」がそのままにされている現状であり、「まずやるべきは、外国人の人権を制限している制度を根本から見直し、現にある人権侵害をなくす」ということなのです。
だからこそ私は公約(プロジェクト3)で、
外国から来た人を『もうけ相手』『安い労働力』とだけみるやり方をやめ、多文化共生社会推進計画をつくり、特に労働相談の充実、コミュニティ参加への支援をすすめます。
と書いたわけです。この公約の中で特に「労働相談の充実」というのが大事になってくるだろうと思います。
私はブラック企業根絶条例も公約していますが、その柱は、市が相談の窓口を無数に開設し、日本人であろうと外国人であろうと広くトラブル解決を相談に持ち込める場所をたくさん設けることなのです。
「外国から来た人を『もうけ相手』『安い労働力』とだけみるやり方をやめ」という中に、現在狙われている入管法改定案に反対することが当然入ってくることになるでしょう。
そして、山下議員がいわゆる「基本的人権が保障される受け入れ制度を整えて、秩序ある受け入れ」を行うよう提言していますが、私もこれを参考にして国に提案していきたいと思いました。
「かみやナイト」は政治への親しみ方の新しい実験
福岡市中央区・今泉のDesiderata Fukuoka で「かみやナイト」をやりました。
予想外の参加者数に加え、政治への親しみ方の新しい実験が福岡でできたんじゃないかと嬉しい気持ちで帰りました。
かみやナイト第1部
— 山口ゆうと (@yama_yuuton12) 2018年10月31日
『かみや貴行がなぜ市長選挙に立候補したのか?』
息をするように、散歩に行くように政治のことを話す。
気軽に政治に参加する、誰でも政治に参加出来る!
そんな場に、かみやナイトの時間を共有したい🎵 pic.twitter.com/kSGBMeHKbN
第1部で自分が政治になぜ参加したのか、ということを語った際に、高校時代の校則押し付け反対運動に始まって社会や政治が自分たちのことを決めるのに、自分がそこに参加できていないという問題があることに気づいた話をしました。
その結果、「息をするように、散歩に行くように政治のことを話す」――これができるようになりたい、とずっと思っていました。
政治の話をすると奇異な目で見られるとか、タブー視されるとか、そういうことです。 あるいは、政治の言葉はどうもタテマエっぽくなってしまい、あまり「面白い」話にならないという無力感を抱く人が結構いるという問題です。
今回、この企画で、この空間にいること自体が楽しかったし、参加者から出る意見もカジュアルで、しかし生々しく、ディープなものも出てきました。言葉が空々しくなく、死んでいないし、自由な感じがしました。
例えば第2部で出た「高校の朝課外がイヤだという声があるけどどう思うか」という私への質問。これは当事者にとってはとてもカジュアルな質問だったと思い、聞きました。
Qかみやさんが市長になっても議会運営が大変なのでは?ー実は、共産党員が首長のところはけっこうある。そういうところでも運営している。もう1つは住民自治。住民の意見は尊重しないといけない。討論会や意向調査、住民投票など。
— かみや貴行さんを応援!青年局 (@kamiya_youth) 2018年10月31日
#かみや貴行 #かみやナイト pic.twitter.com/XhozSu76pP
あるいは第3部で永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を紹介した時にセックスワークをどう思うか聞いたんですが、障がい者のセクシャリティを考えたとき必要ではないかと述べた人、自分の家族が風俗産業にいて考えられないほど劣悪な環境で性的搾取だとしか考えられないという人など、それぞれに「生々しく、ディープな」声のように思われました。
二冊めは「放浪息子」志村貴子さん。男の子が女の子になりたいと思う話し。性のあり方の境いはあるのか、あると考えてどんなものなのか。考えられるマンガ。公約に書いたが、どんな人も暮らせる福岡市にしたい。
— かみや貴行さんを応援!青年局 (@kamiya_youth) 2018年10月31日
#かみや貴行 #かみやナイト pic.twitter.com/PuaBQQgesX
かみやナイト第3部『漫画を通じて社会と政治を語る』では時折、紙屋高雪(@kamiyakousetsu)の顔も見せながら、お薦め漫画3冊を挙げ、ぶっちゃけトークも。いずれにしても、高島市長の知名度で圧勝でしょうということに陥らず、高島市政総括という意味で関心が高まればと思う。https://t.co/0leM4C5r2b pic.twitter.com/2DBZCz2hyE
— ウエムラ×ケンジ (@ijnekarumeu) 2018年10月31日
この実験があっただけでも、この選挙戦で新しいものが獲得できたような気がします。
ロープウエー導入は一大争点だ
高島市長が公約を発表しました。
全文を見ていないんですが、報道の範囲ではこんな感じ。
市は今年1月に設置した有識者会議でWF地区への交通手段の強化を検討中で、高島氏が挙げたロープウエー導入も選択肢の一つとされる。高島氏は「空中はモノレールなどに比べると景観や輸送力、コスト面で圧倒的に優れているとの検討結果が出ている。ぜひ実現したい」と述べた。
いろんな交通手段を比較するとロープウエーが優れている、という結論が出たみたいに言ってますが、そもそもなんで「交通手段を強化する」のかということが問題なんです。
前にも言いましたが、そもそもこれはウオーターフロント地区で巨大な開発がおこなれ、今ウオーターフロント地区での人の移動が1日5.6万TE(トリップエンド)であるのが20年後は16万TEに増えるという予測によるものなんです。
(1)開発そのものがそこに必要なのか。
(2)仮に必要だったとしてそんなに人がくるのか。
という二重の仮定が置かれていることを隠しているんですね。
よくある悪の心理学で、「ジュースとコーヒーどっちがいい?」と聞いてくるアレです。ジュースもコーヒーも飲む必要はない、という問いがないのです。
いよいよロープウエー計画は市長選挙の一大争点になるでしょう。
望むところです。
是非とも高島さん、今からでも公開討論、やりませんか?
井下顕弁護士から推薦の言葉をいただきました
井下顕弁護士(六本松総合法律事務所所長)からサンパレスの集会で推薦の言葉をいただきました。以下にご紹介いたします。
中央区六本松で六本松総合法律事務所の所長をしております弁護士
実はかみやさん、私、同じ1970年生まれ
しかも私、かみやさんと同年代だけではなくて大学時代
かみやさん、実はあのかわいらしい風貌というか、実はこれ
ずっと(共産党の)福岡市議団の事務
全学連の委員長をする、つまり学生の要求にしっかり耳を傾
私、2年前に福岡県弁護士会の副会長を1年間した
さきほどお話
今アメリカではトランプか、バーニー・サンダースか
今、
荒木龍昇市議会議員からメッセージをいただきました
10月27日にサンパレスで開かれた集会に、荒木龍昇・福岡市議会議員(早良区)から以下のようなメッセージをいただきました。荒木議員は「緑の党グリーンズジャパン」の一員であり、福岡市議会の会派「緑と市民ネットワークの会」に所属しています。
高島市政8年を振り返ると、「都市の成長」に優先して財源を投資し、市民の暮らしは後回しにされてきたと言えます。人口増と市民税の増と「都市は成長」したものの、成長の果実はどこに行ったのでしょうか。企業は収益を上げても非正規雇用は増え雇用者報酬は増えず、格差と貧困は広がっています。人工島事業に毎年100億円がつかわれ、ウォーターフロント開発、天神ビッグバンなど都市開発に多額の税金を使っています。格差と貧困が広がるなかで、子育て支援や障がい者支援は国の補助メニュー以上の積極的な施策はなく、就学援助を削減するなど社会的弱者に対する支援がなされているとは言えない状況です。福岡市政を「住民の福祉に増進を図る」という地方自治体の本旨に立ち戻らせることが必要です。神谷予定候補を応援しています。
福岡市議会議員(早良区) 荒木龍昇