「かみやナイト」は政治への親しみ方の新しい実験

 福岡市中央区・今泉のDesiderata Fukuoka で「かみやナイト」をやりました。

 予想外の参加者数に加え、政治への親しみ方の新しい実験が福岡でできたんじゃないかと嬉しい気持ちで帰りました。

   第1部で自分が政治になぜ参加したのか、ということを語った際に、高校時代の校則押し付け反対運動に始まって社会や政治が自分たちのことを決めるのに、自分がそこに参加できていないという問題があることに気づいた話をしました。

 その結果、「息をするように、散歩に行くように政治のことを話す」――これができるようになりたい、とずっと思っていました。

 政治の話をすると奇異な目で見られるとか、タブー視されるとか、そういうことです。  あるいは、政治の言葉はどうもタテマエっぽくなってしまい、あまり「面白い」話にならないという無力感を抱く人が結構いるという問題です。

   今回、この企画で、この空間にいること自体が楽しかったし、参加者から出る意見もカジュアルで、しかし生々しく、ディープなものも出てきました。言葉が空々しくなく、死んでいないし、自由な感じがしました。

   例えば第2部で出た「高校の朝課外がイヤだという声があるけどどう思うか」という私への質問。これは当事者にとってはとてもカジュアルな質問だったと思い、聞きました。

   あるいは第3部で永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を紹介した時にセックスワークをどう思うか聞いたんですが、障がい者セクシャリティを考えたとき必要ではないかと述べた人、自分の家族が風俗産業にいて考えられないほど劣悪な環境で性的搾取だとしか考えられないという人など、それぞれに「生々しく、ディープな」声のように思われました。  

 

   この実験があっただけでも、この選挙戦で新しいものが獲得できたような気がします。

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