PoliPoliのアプリでの質問へのご回答

 PoliPoliというITベンチャーがつくったアプリで福岡市長選挙について議論する場ができています。そこで屋台問題についての質問がありましたので、お答えしておきます。「市長候補としての私の意見」、「共産党市議団事務局の一人としての私の意見」がわかりにくいという意見がありましたので、できるだけわかりやすいように書いてみたつもりです。

 

(1)屋台の問題は、もともと不衛生、異臭、夜間騒音、歩道占拠、値段の不明確などの声がありましたが、福岡市屋台指導要綱などにそってルールが作られてきました。2013年に条例化をしてこれを高島市政が厳しくしようとしたのです。違反をくりかえす屋台への許可の取り消し、道路占有料の引き上げ、環境整備の負担、そして営業候補者の公募などが決められました。私は、この厳格化をする際にきちんと屋台の人たち、そして近隣の住民の声を聞いたのかなという疑問を持っています。議会の審議でも批判されていました(下記は2013年6月20日、2013年第3回定例会)。

 

◯37番(綿貫英彦) ……今回の条例は、2000年7月1日に施行した福岡市屋台指導要綱と違って、屋台の適正化について重大違反や繰り返し違反をする屋台は、屋台基本条例のもとで許可の取り消し、不更新が決められるとともに、違反屋台が生じないように、指導の実効性の確保として遵守事項の点数化、公表を個別の屋台ごとの実施が決められております。また、申請時における税の状況把握や市道上で営業する屋台から徴収する道路占用料について、現行の1平方メートル当たり月700円を2026年度までに段階的に同2,500円まで引き上げ、環境整備に係る負担などの取り組み、さらに営業候補者の公募、決定等など営業者にとって重大なことが条例化されるのであります。
 お尋ねしますが、屋台基本条例化する上で当事者である屋台営業者の意見を聞いたのか、答弁を求めるものです。

◯総務企画局長(中村英一) ……屋台営業者の意見についてのお尋ねでございますが、屋台施策に関しましては、個別面談や地区別の講習会などの際に屋台営業者からの御意見を伺っております。また、条例案の作成に当たっても、ことし3月から開始したパブリックコメント手続と並行して、求めのあった移動飲食業組合への説明会を行い、御意見を伺っております。御意見といたしましては、屋台の規格や準備開始時間の見直し、下水道の整備について多くいただいており、これについては福岡市内の移動飲食業組合の3組合長連名で要望書もいただいております。なお、条例案の作成に当たっては、これら屋台営業者に加え、市民、地域住民の方々からも御意見を伺いながら検討を進めてきたところでございます。以上でございます。

◯37番(綿貫英彦) ……屋台営業者や近隣住民の意見が反映されているのか。これについて局長は、屋台営業者への個別面談などを実施をしてきた、組合にも御意見を伺ってきた、何か意見を反映しているかのように答弁されましたけれども、実態はどうですか。
 私は、屋台営業者の方々にお話を聞いてまいりました。ある方は、昨年の5月の組合の総会のときには屋台課長が来て、何でも意見を言ってほしいと言っていたが、ことし4月の説明会では、まだ決まってもいない条例案を決定されたかのように守ってもらわないと困ると通告されたということです。また、個別面談も行われていますが、意見を言う場ではなかったということも聞いています。これがあなた方の態度です。
 一方、屋台との共生のあり方研究会では、自主的にとられた近隣住民アンケートが紹介され、不衛生、異臭、夜間騒音、歩道占拠、値段の不明確などの発言がありましたが、近隣住民への市独自のアンケートはとられていないのが実態であります。こういう状況を見れば、条例化する準備が整っていないのは明らかであります。
 お尋ねしますが、この条例案は屋台営業者、近隣住民など当事者たちの合意を得たものと言えないと思いますが、答弁を求めます。

 ◯総務企画局長(中村英一) ……屋台基本条例案に関しまして、屋台営業者等の意見の反映についてのお尋ねでございますが、屋台施策に当たりましては、まず、屋台との共生のあり方研究会で、屋台営業者の方も含めたさまざまな立場から御意見、御議論をいただき、今後の屋台のあり方について方向性をお示しいただきました。そして、この方向性のもとで、福岡市としてはパブリックコメント手続に並行して屋台営業者や地域住民等への説明会において御意見を伺うとともに、議会からいただいた御意見も踏まえながら屋台条例案の検討を進めてまいりました。

◯37番(綿貫英彦)  ……屋台基本条例についてですが、いろいろと言いわけをされました。しかし、市民的な議論が尽くされていないことは明らかです。要綱を条例化することによって、屋台営業のルールを厳しく強化することに対し、人権の観点から疑問視する声もあります。一方で、近隣住民からの苦情にどう応えるのか、課題は山積みであります。

 

 高島さんも特に選挙公約では掲げていなかったと思いますが、市長候補として私は引き続き、屋台の皆さん、近隣住民の皆さんの声を市長として聞いて、課題があった場合は対処するようにしたいと思っています。

 

(2)この条例化の中で屋台の公募制が取り入れられました。その結果、他人名義で営む「名義貸し」の屋台について廃業させ、公募に応募して、新規参入者と競うようにしました。屋台を生業としていた人にとっては死活問題となりますから、その公募が一方的なものでないかどうかはよく検証する必要がありました。共産党市議団は屋台業者の方からも聞き取りをして、市の公募の進め方が一方的・強権的なものになっていないかどうかはチェックしてきました。この点で屋台業者の方の意見をしっかり聞いて議会で検証するということは住民の代表である議会(議員)の健全かつ不可欠の役割だと私は思っています。

 議会でもこのことは指摘されています(下記は2013年6月20日、2013年第3回定例会)。

◯37番(綿貫英彦) ……今回の目玉である公募制についても、あり方研究会の会議録を見ても十分議論されていないし、現場の屋台営業者からは多くの反対の声が出ております。屋台で生計を立てている方々にとっては、まさに死活問題だからです。この屋台基本条例案についても、高島市長の思惑が独断型で押しつけられている。来年の市長選挙前に屋台条例をつくったという手柄話にするためのパフォーマンスではありませんか。そのために関係者を巻き込んでいる。結局、市長は、観光と大型開発で役に立つ屋台は利用するが、役に立たない屋台は切り捨てるということではありませんか。十分な議論も尽くされないまま条例化を急ぐことは問題があります。
 したがって、今回提案されている福岡市屋台基本条例案は撤回し、関係者の合意も公募の是非も含めて市民的な議論を時間をかけてやるべきではありませんか。

◯市長(高島宗一郎) ……屋台基本条例案を撤回すべきとの御指摘でありますが、平成23年度以降、屋台施策に関しましては屋台との共生のあり方研究会において御議論いただきますとともに、市民、地域住民、屋台営業者、そして議会からも御意見をいただきながら全庁的に検討を進めてまいりました。それを踏まえ、今後、屋台が市民の皆様から理解される存在になり、また、まちのにぎわい創出や観光資源としての効用を発揮していくためには、適正化や効用活用について定めた条例の制定が不可欠であると考えております。

  こうした取り組みの中で、共産党市議の一人は屋台選定委員会の委員に就任し、市が決めた公募のルールが一方的なものにならないように業者の意見などを聞き、それを踏まえて委員会の審議に生かしてきました。しかし、同市議は資料に添付されていた注意書き(非公表扱い)を見落とすミスを犯し、非公表の書類を屋台事業者に誤って手渡して意見を聞こうとしてしまいました。この事実を知った共産党市議団は調査を行い、非公表扱いの内部資料を外部に提供したことは不適切だと考え、声明を発表してお詫びしました。それは私個人も同じ考えです。なので、質問された方のお一人が、この問題の性格についてご質問されていましたが、私としてはこの問題の性格を上記のように考えているということです。

 詳しくは市議団の声明をお読みください(私個人も同じ考えです)。

http://www.jcp-fukuoka.jp/offer/2017/0216.html

 なお、このことについて市長として何か対処すべきかどうかですが、高島さんも市長候補として特に公約をされていませんし、私も同じです。

 公募のルール一般についてはどうかといいますと、落選された業者さんの中には行政訴訟を起こされた方もいるように、今の公募のルールが適正なものかどうかは、関係者の話をよく聞いて、市長として必要であれば見直して行くべきだと思っています。

 

(3)屋台公募をめぐり、選考委員だった当時の天神地区の屋台組合長などが、応募し選考を受ける屋台業者に「助言」「添削」を事前にしていたという事態が発覚し、市はこの委員を解任しました。

 この個別の問題に対する対処そのものは、高島さんも特に公約にも、そして2期目の間に特に手立てを取らなかったように、基本的に終了していると思っています。これは私も同じです。

 

 十分なお答えではないかもしれませんが、これでご判断いただければと思います。

 改めてですが、ご質問に感謝いたします。