高島市長の記者会見をもとにした架空討論会を勝手にやってます。
―ロープウエーの導入について。市では今、有識者の研究会で選択肢の一つとして検討しているが、公約に盛り込んだという事は、当選すればロープウエーを整備する方向で検討する考えか―
まず、博多駅から、それからウオーターフロントの間の交通をどうしていくか、新システムに関しての検討が進んでいます。クルーズ船も当時と違って2隻同時着岸ができるようになりました。世界水泳に向け、マリンメッセ福岡の前に第2期展示場(を建築する)。公募も終わって実際の設計、建築に入る訳です。
こうした形で、ウオーターフロントエリアに、滞留人口がこれから非常に増えていく。既にコンサートとかがあったらあのエリアは、人が非常に混雑して、なかなか抜け出せないというような状況もあります。地上は、もういっぱいなんです。そうした中で空間を立体的に使っていこうと。地下なのか空中なのか、地上なのかという事で検討を進めている。
既に研究会の中でも、それぞれの検討した状況は明らかになっています。地下鉄はコストが非常にかかりすぎる。地上は既に車でいっぱい。空中、例えばモノレールとかロープウエーもある。景観、輸送力、コスト、それぞれの面で比較しても、圧倒的にロープウエーが優れていると、行政としての検討の結果でも出ている。
もちろん手続き的には、絞り込んでいく事は、本当に間違いがないかという事は、丁寧にしていきたいと思いますけれども。ある程度明確になってきていますので、博多駅からウオーターフロントのエリア、ロープウエーは是非実現して、渋滞の緩和。街がこれからどんどん大きくなるに従って、いかに渋滞を緩和するかは、市民の皆さんにとっても期待が大きいと思います。
ウオーターフロント地区でMICEみたいなことをやっても、けっきょく2期8年、市民の方に「成長の果実」はこなかったわけですよね。
だから、ウオーターフロント地区を再整備して、そこに外から人を呼び込むというこのロープウエー構想の前提自体がもう無駄と言いますか。
私は今市内の各地を回って皆さんの声をお聞きしているんですけど、
- 「もうねー博多駅からロープウエーがないとほんと困るんよー」
- 「ロープウエーがあったらすごく便利なんだけどねえ。絶対作ってほしい」
- 「ロープウエーがないと買い物にも病院にもいけない」
とかそんな声1つも聞いたことがないんですよね。自民党支持者の人たちを含めて。
むしろ今市長が廃止・削減を検討し始めた高齢者乗車券をなくさないでほしい、むしろ拡充してほしいという声をたくさん聞きました。そもそも市議会に4万筆の署名が集まっているのに、高島市長はそれを無視していますよね。
ロープウエー構想は、今ウオーターフロント地区での人の移動が将来3倍になるっていう需要予測にもとづいてどんどん進められているんですが、市の内部で市長が「私の夢」だと言っていることを忖度して試算しただけのそんな需要予測がそんなにアテになるんでしょうか。
しかもいくらかかるのかわからない。
構想を研究している有識者会議では4km以上の延伸の図が引かれていて、しかも過去の他の都市の実績を見ると最大1kmあたり100億円かかってますよね。総計400億円。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/61905/1/180816dainikaisiryou.pdf?20180925133240
クルーズ船の観光客やコンサートに来た人を運ぶためにいったいいくらかけるのか、誰が負担するのか。
需要予測をしたなら、予算も人員もある行政がまずそれを出すべきじゃないでしょうかね。
えー、引き続き高島市長の反論をお待ちしています。