難病のシングルマザー職員に「嫌がらせのような仕打ち」をした共産党幹部

(この記事は私の不当な除籍・解雇事件の問題の一部についてです。全体像を簡単に知りたい方はこちらを先にお読みください。)

 ジャーナリストの柳原滋雄さんが、「党職員に解決金を支払った日本共産党」というルポを「第三文明」誌2026年7月号に寄稿しています。

 この記事が明らかにした事実は大変画期的なものです。

 前に、現在も党員である油鳥さん(仮名)が元職員として日本共産党福岡県委員会と団体交渉を行い残業代未払いで解決金を支払わせたことを私がこのブログで書きました。

kamiyatakayuki.hatenadiary.jp

 実は、油鳥さんのすぐ直前に、難病で苦しむHさんという女性職員を排除しようとしていた件で、Hさんがやはり油鳥さんと同じ労働組合に加入して日本共産党福岡県委員会と団体交渉をして解決金170万円を支払わせていたのです。柳原さんはこの経緯を詳しく取材し記事にしています。まさに「共産党勤務員が労組に加入し団体交渉を行なったことは、恐らく歴史上初めてのケース」なのでしょう。*1

 難病を抱え早退や通院をせざるを得なかったHさんに対して県書記長(党中央委員)は「一般企業とは違う」「病気を抱えている人に給料は出せない」と言い放ち、通院するなら正職員でなくパートになるしかないぞと迫った後にHさんが「パートでは生活できない」と窮状を訴えると「じゃあダブルワークすればいいでしょう」と冷たく突き放した様子などが生々しく書かれています。

 「嫌がらせのような仕打ち」と記事にあります。

 

 ひどすぎないでしょうか。

 「労働者階級の党」(党規約第2条)とかいう以前に、人情というものがないのかと慄然とします。

 党首である志位和夫氏は先日アメリカに行って、党員が志位氏の書いた「『赤本』を学習して、搾取の仕組みを理解し、使用者側がひどい労働条件をおしつけているのにたいして、勇気をふるって交渉し、改善をかちとったという経験」を米国の左翼政党のメンバーに得々と語ったそうですが、正直そんなことをしている場合なのかなと思います。

 外国の人たちに自慢話をする前に、あなたが直接責任を持っているはずの党中央委員が、高学費の大学生を持ち難病で苦しむシングルマザーを冷たく切り捨てようとするなど「使用者側がひどい労働条件をおしつけている」現実を、きちんと見つめる必要があるのではないでしょうか。足元の現実には関心がないのかと言われても仕方がないでしょう。

 

 ここでも、労働組合はすばらしい働きをして、団体交渉によって解決金170万円を勝ち取っていることがわかります。

 ぜひ記事をお読みになってみてください。

 油鳥さんの話や、私の話も出てきます。

 全て日本共産党福岡県委員会、というか党幹部が起こした事件です(ほとんど党員には知らされず、まともな反省も公表されていません)。

 それ以外にも私への人権侵害を告発した砂川絢音さんや羽田野美優さんらを除籍し追放し、その関連で他にも名前をあげられない人たちが排除されていることを重ね合わせれば、もうはっきりとわかると思います。

 私を排除し、除籍・解雇したこと、その過程でパワハラをしたという一つの事件は決して「偶然」の「点」ではなく、次々と同様のことが起こり「線」となり「面」となっていきます。つまり、私や他の被害者たちの側の問題などではなく、逆にこの組織の側に重大な問題があることが浮かび上がってくるでしょう。

 掲載誌は「第三文明」。創価学会と非常に縁の深い雑誌であることは周知の通りです。*2しかし記事を読めばわかりますが、書いてあることはほとんど事実ベースです。ひょっとしたら、ここに掲載されたことや掲載された人たちを攻撃する「忠実な共産党員・共産党支持者」がいるかもしれませんが、それは、掲載された人たちの問題ではなく、掲載されて一言も言い返せないような仕打ちをした共産党幹部に責任があると言わねばなりません。

 「忠実な共産党員・共産党支持者」がなすべきことは、苦しんでいる被害者をいじめることではなく、党の会議で「なぜこんな事件を起こしてしまったんだ」と共産党幹部をこそ追及すべきだろうと思います。

 この種の事件は、いまだに全国各地で起きています。しかも今まさに進行形の問題であり、被害者がいます。つまり、会議でこうした追及を行うことは、単なる「過去の幹部の悪行批判」ではなく、「今進んでいる喫緊の問題」を止める上でどうしても必要なことなのです。

 そして、この間の対応を見る限りでは、異論を唱えたり邪魔だと思ったりした「異分子」(被害者)を、党幹部は「分派禁止」規定を口実に分断し孤立させ、被害者の極小の「落ち度」*3を見つけてパワハラや不当な攻撃で追い込んでいくだけでした。黙っていたら、なんの同志的な(というか一般市民的な)善意も期待できません。(本来党規約上も認められうる)労働組合や外部の機関などに訴えて反撃しない限りどこまでも増長していくだけなのです。

*1:私は前にHさんのケースも知っていましたが、どこまで公表できる事実かわからなかったので、公表できる初めてのケースとして油鳥さんのケースの画期的な意義を取り上げました。今回Hさんのケースが雑誌記事として公表されたので、文字通り「歴史上初めてのケース」はHさんの団交だったと言えることになった思います。その第二例(もしくは第三、第四例)が油鳥さんのケースだったというわけです。

*2:ちなみに雨宮処凛さんも同誌に連載しています。

*3:実際には「落ち度」でもなんでもないことが多い。